冠婚葬祭に縁がなかった僕にとって、お盆の行事は新鮮だった。
仏壇をきれいにして飾り付けをして、お経に備える。お盆は、普段忘れがちな祖先への思いを忘れないように行事化したのだろうか。
日常的に祖先のことを思い、感謝することはとても大切だ。もちろん一番大事なのはその行為や気持ちそのもので、形式にとらわれず自分のやり方で行うことこそに意味があると思う。
最近の介護や年金の問題を考えると、まずは家族が家族を守り、助け合って行く制度が必要なんじゃないかと思うわけです。育ててもらった分、育ててもらったものが見送りをする。それが一番ピースで効率的なシステムだし、その部分を他人に押し付けるというシステムはなんだか寂しい。ある日突然誰かの面倒をみなければならなくなったとしたら、それはすごい負担に感じられるかもしれない。だからまずは、子供を産んだら面倒を見るのが当たり前のように、家族は家族で面倒を見る…それが当たり前な世の中に戻していかなければならないんだろうな。