上海にある世界最大級のスケートパーク、SMP。
行きたい行きたいと思っていたけどなかなか行けずに、この間の出張中にようやく滑りに行くことが出来た。
SMPは上海市北部の開発地区の中にあってとにかくでかい。12,000㎡の敷地内にはモンスター級のコンクリートボールとバートを初め、たくさんのセクションが並ぶ。
普段なら大興奮のはずなんだけど、なぜだかテンションが上がらない…。アウェーで1人だからなのか…いや、それもあるけど、一番の理由は人がいないこと。僕が行った時に滑っていたのは、僕を入れてたったの5人。しかも、そのうち2人は海外駐在員の白人の子供と少年。人が多過ぎるのも困りもんだけど、少な過ぎるのもテンションが上がらない。八王子のパークの2倍くらいもあるこの大きくて完璧なパークに何故人がいないのか…
活気がない理由としては、
1.料金がビジターは50元(1元=16円)とスケーターには高過ぎる。
2.地下鉄を乗り継いで中心街から30〜40分
3.スケート文化がそこまで根付いていない
ってことなんだけど、そもそもこのパークはSMPが主宰する大きな大会のために世界最大級を売りに作られたパーク。いきなりこんな大きなパークを作ってしまったため、普段これを楽しめるスケーターがいない。毎日定期的に使う人間がいないので管理も行き届かず、パークはけっこう荒れていた。
スケートパークには大体そこを守るローカルがいて、毎日滑っている彼らのライン取りやポイントを見て学びながら遊ぶことが多い。
そうしている内にローカルと話すようになったり、煽り合ったりして、お互いに気持ちを盛り上げていく。
この日は滑り始めて小1時間で雨が振り出してしまったので、仕方がなくホテルに戻ることにした。
もったいないなぁ…
地元のスケーターが楽しめるような仕組みと下地を作らないと、こんな立派な施設にも本当の価値は出てこない。